AIチャットへ質問する時代は、終わりを迎えつつあります。
AI業界では今、「AIエージェント」と呼ばれる新しいサービスが次々と登場しています。
そんな中、Anthropicは2026年7月、AIエージェントサービス「Claude Cowork」をWebブラウザとスマートフォンでも利用できるようにすると発表しました。
これまでClaude Coworkはデスクトップアプリ限定でしたが、今回のアップデートにより、場所やデバイスを問わずAIへ仕事を任せられる環境が整いつつあります。
OpenAIの「ChatGPT Work」に続き、Anthropicも本格的なAIエージェント競争へ踏み出した形です。
Claude Coworkとは?
Claude Coworkは、Anthropicが開発したAIエージェントです。
一般的なチャットAIとの違いは、「質問に答えること」が目的ではない点にあります。
ユーザーが仕事を依頼すると、Claudeが複数のツールやサービスを利用しながら、タスクの完了まで自律的に進めます。
例えば、
- メールを確認する
- カレンダーを参照する
- Webで情報収集を行う
- ファイルを整理する
- プレゼン資料を作成する
といった複数の工程を、一つの流れとして実行できます。
Webとスマホでも利用可能に
今回最大のニュースは、Claude Coworkがデスクトップだけでなく、Webブラウザとスマートフォンでも利用できるようになったことです。
例えば会社のパソコンで仕事を依頼し、そのまま外出してもスマートフォンから進捗を確認できます。
さらにクラウド上で処理が実行されるため、パソコンの電源を切っていても作業は継続されます。
これまでAIは「開いている間だけ使うツール」でした。
しかしClaude Coworkは、ユーザーが席を離れている間も仕事を続ける存在へ進化しています。
実際にはどんな仕事を任せているのか
Anthropicが公開したデータによると、Claude Coworkの利用目的で最も多かったのはプログラミングではありませんでした。
利用の大半は、
- 業務資料の作成
- 契約書の整理
- 経費管理
- 顧客向け資料の作成
- コンテンツ制作
など、日常的なオフィスワークだったといいます。
同社によれば、利用セッションの90%以上がソフトウェア開発以外の用途でした。
AIエージェントはエンジニアだけのものではなく、営業や事務、マーケティングなど幅広い職種へ広がり始めています。
ChatGPT Workとの違い
現在、AIエージェント市場ではAnthropicとOpenAIが激しく競争しています。
OpenAIのChatGPT Workも、「仕事を任せるAI」という方向性は共通しています。
一方でClaude Coworkは、
「静かに裏で働く仕事仲間」
というコンセプトがより強く打ち出されています。
ユーザーはタスクを依頼し、必要な場面だけ通知を受け取り、最終的な成果物を確認するだけ。
AIが裏側で考えながら仕事を進めるというスタイルです。
こうした思想は、これまでのチャット型AIとは大きく異なります。
AIエージェント競争は新しい段階へ
2025年までは、「どのAIが一番賢いのか」という性能競争が中心でした。
しかし2026年に入り、競争の軸は大きく変わっています。
現在は、
- どれだけ長時間仕事を続けられるか
- 他のサービスとどれだけ連携できるか
- 人間が介入せずにどこまで業務を進められるか
が重要視されるようになりました。
Claude CoworkのWeb・モバイル対応も、その流れを象徴するアップデートと言えるでしょう。
まとめ
Claude Coworkは、単なるチャットAIではありません。
仕事を依頼すると、自律的に調査や資料作成、情報整理などを進めるAIエージェントです。
今回のアップデートでは、Webブラウザとスマートフォンにも対応し、場所を選ばず仕事を任せられるようになりました。
OpenAIのChatGPT Workと並び、AI業界は「質問するAI」から「仕事を任せるAI」へ大きく舵を切っています。
近い将来、AIはパソコンの中の便利なツールではなく、本当の意味での「同僚」として働く存在になるのかもしれません。
Makoto Tejimaでは、AIエージェントや業務自動化の導入を検討する際、既存システム連携・権限管理・人間の最終確認ポイントまで含めて設計することを重視しています。
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