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2025/05/14
プロジェクト破綻の原因は見積の甘さにある

最近、大手の企業様の仕事を数点頂き、チャンスを掴んだため、少し舞台を変えようと考えております。 開発において、単価が低いことのリスクは、受発注者のどちらにもあると、何度か書かせて頂きました。 ただ、事実、私は総合での見積もりは安いのです。 あらかじめいうと、これは、自分の売りでもなんでもありません。どちらかというと、悪い点です。 では、それは、なにか? スケジュールが希望的観測になっている部分があるため、価格が低くなっているのです。 これは、私に限ったことではなく、フリーの技術者にはありがちなことです。 事実、何度もそういった現場を見てきました。 (甘い見積もりが尾を引きプロジェクトが破綻してしまっている) エンジニアはこのくらいで作れるだろうと、甘い見積もりを出してしまうのです。 これは、エンジニア(受注者)、クライアント様(発注者)双方に不幸になる事案です。 私自身がチームを作る際は発注者になることもあります。 その際に、最近では意識していることがあります。 それは発注価格は下げないようにすることです。 そうではないと、高確率で、そのプロジェクトは破綻するためです。 そのため、相場の単価から離れてはいけないわけです。 ちなみに単価というものは、簡単に割り出せます。今は便利なAIがありますからね! では、まずは、相場を見てみましょう。 下記は私が出したものではなく、AIが算出したものです。 フロントエンド/バックエンドエンジニアで70万~80万円/月 インフラエンジニアで60万~70万円/月 まずは70万と考えましょう。 ここまでは驚くことはありません。 私もエンジニア一人は70万くらいが相場だろうという感覚です。 ただ、問題は開発期間の方です。 こちらが見積もりが甘いことが多いのです。 では、SNSサイトを一人で開発するとして、どのくらいかかるでしょう? ChatGPTに聞いてみましょう。 有名なX(Twitter)の開発工数でみてみます。 ちなみに、現時点でのXの機能を算出すると億とかになってしまうので シンプルな時代のTwitterのもので算出してもらっています。 スペースや有料の機能、コミュニティなどはなく、ツイートしてフォローするだけです。 約1,800〜3,000時間 1,800時間 → 約10.2ヶ月 3,000時間 → 約17ヶ月(1年半ちょい) ツイート、フォロー、メッセージ、プロフィール編集ができる程度です。 これを単純に月に70万で計算すると、最低時間で700万、最高で1190万になります。 この業界の価格交渉においては、期間を短くすることを一番に考えます。 無駄な作業を落として、コスト削減しましょうと。 ちなみに、4ヶ月に短縮できれば、280万になります。 事実、天才が作ると短縮されるのは事実です。価格の問題ではなく、早く世に出したいのであれば、優秀なエンジニアは良い選択肢でしょう。 しかし、優秀なエンジニアは価格が上がります。 下記がChatGPT算出の優秀なエンジニアの相場となります。 フリーランス(エキスパート):2,000万〜3,000万超 CTO経験者・AI/セキュリティ特化系など ちなみに、エンジニアって、たまに個人での脱税ランキングに姿を現します。 1位 プログラマー:4,927万円/716万円 要するにトップクラスはこの年収です。 通常の人の4倍以上仕事ができる人です。ここではフリーランスエキスパートで算出しましょう。 3,000万の人が4ヶ月動く場合なので、1,000万です。 ただ、この人でも、4ヶ月は現実的ではない気がします…。 では、当初の普通のエンジニアの方が3ヶ月で受けた場合を考えましょう。 70x3 = 210万 要するに、これは納期も3ヶ月に設定されている形です。 なら、工数は置いといて、納期は長くすればいいとお考えの方もいるかもしれません。 ただ、これはスケジュールを長くしても、短いままでも結果は同じです。 90%完了しない案件だからです。断言しても良いです。 それは、なぜか? 当たり前ですが、開発者が生活できないからです。 実際かかるのは17ヶ月です。これは納期を設定しようがしまいが、平均はこれなのです。 210割る17はどうなると思いますか? 12.3万/月です。 これは収入ではなく、売上です。 こうなるとどうなるか。 発注の際の私の経験からすぐにわかります。 エンジニアサイドは雑に仕上げるか、最悪、途中で辞められて逃げられるかのどれかです。 私に相談いただいた、クライアント様から一番の聞く話が下記です。 前回担当のエンジニアと連絡が取れない。 要するに、圧倒的に逃げるエンジニアが多いのです。 収入が激変するのは命に関わりますからね。分からないでもないです。 雑に仕上がれば、まだマシでしょう。ただ、それも何の意味もありません。不具合だらけですから。 これの防御策は簡単 エンジニアはしっかりした工数を出すことです。 それが、自分の関係している方が不幸にならないことへの、唯一の方法です。 最後に、初期段階のTwitterを制作するにおいて、ChatGPTが出した詳細の工数は下記 要件定義・仕様設計:200〜300h(画面・DB・API設計など) ユーザー管理:100〜150h(登録、ログイン、プロフ編集、認証系) 投稿システム:250〜400h(投稿、画像・動画アップ、編集削除など) タイムライン表示:200〜300h(パフォーマンス考慮含む) フォロー/リレーション構築:150〜250h(フォロー状態の管理と反映) DM(チャット系):150〜250h(通信処理、リアルタイムWebSocketなど) 通知・リアルタイム処理:150〜250h(いいね・RT・リプ・通知バッジなど) ハッシュタグ・検索:100〜200h(インデックス最適化、トレンド反映) モデレーション・通報:100〜150h(管理者フラグ・非表示処理) 管理画面:100〜200h(CMS風の運営ツール群) インフラ構築:100〜200h(Docker, Nginx, Redis, Gunicorn etc.) テスト/デバッグ:200〜300h(総合テスト、E2E、負荷テストなど)

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